美又温泉会館
意外と温泉の多い島根県西部・石見地方。
その中で『美人の湯』と称されている割に今ひとつ話題性に薄い、美又(みまた)温泉を勝手に案内します。
美又温泉は浜田市金城町から旭町へ通じる県道5号線から入った先にあります。
多すぎる施設案内の標識が分かりにくいというトラップ。
上から順に見ていくと一番下の美又温泉が目に入るまでに通り過ぎること必至。
とても人気の無い道を進んで行き、トンネルを抜けた先が美又の温泉街。
画像では分かりにくいですが、左手側は山。
こじんまりまとまった温泉街です。
八角形の建物が目立つ『国民保養センター』から川沿いに進むと、最近できたと思しき足湯があります。
豪雨災害の復旧工事が未だ続いていて、眺望は痛々しいですが…。
足湯からひなびた温泉街が続きます。
温泉街…といっても旅館以外に何も無いですが。
旅館へ宿泊する場合は事前の買い出しが欠かせませんな。
温泉街 の端に美又温泉会館があります。
反対側から来たらすぐの模様。駐車場もあるし。
源泉を使った日帰り温泉施設で、中にある観光協会が受付になっています。
料金は大人250円、子供(小学生以上)150円という安さ。
古びた施設…かと思いきや、意外と綺麗で整った施設内。
秘湯を期待していただけに拍子抜けました。
脱衣場は狭く、浴室内も当然狭いです。
洗い場は3つしかなく、客が多いときはどうすんだ…と思いきや、私の訪問時は午後3時過ぎという中途半端な時間ということもあってか、貸し切り状態でした。
無色透明の湯は熱めで、ぬるぬるしています。
一見わかりにくいですが、湯船には傾斜がついています。
少しずつ深くなるのが楽しかったらしく、子供たち大興奮。
よくわかりませんが、ぬるぬるの湯が肌に効いた気がします。
湯上りは当然のようにコーヒー牛乳。地元・浜田の『クボタ牛乳』です。
湯上りに加え、湯が熱くてのぼせ気味だったので、こんなに美味い飲み物があったのかと思えるほど牛乳が美味い。うむ、大袈裟。
観光協会のおばちゃんがフルに補充していたところを見ると、客が増えるのは夕方以降かも。
訪問時は偶然にも温泉祭りが開催されていました。
石見地方で祭りといえば、当然のように石見神楽。
演目がメジャーな『大蛇』だと得した気がする。
…ひなびた温泉街マニアックな秘湯に浸かろうと思いきや、意外と普通だった上に、しっかり満喫した件。
ぬぅ、美又温泉あなどれない…。